:: MUSIC

舩橋楽器資料館



アジアやアフリカの音楽は、有史以前より世界中に影響を与えてきた。楽器は、国境を越え風土や音楽にあわせて形状や楽器名も変化する。日常にあふれるPOPSや西洋クラシック以外の音楽に少し関心を向けてみると、世界のいたるところに、まだ聴いたことのないうたや魅力的な音楽があふれている。不思議な形をした楽器も多数あって実に面白い。

民間施設では日本一の民族楽器コレクションといわれる舩橋楽器資料館には、30余年にわたり世界中から個人収集した民族楽器1800点のうち、約1000点が展示されている。実際に使用されていた楽器群が、永久保存され、本来の形を維持するためにメンテナンスもされている。

■1階展示室:琵琶、尺八、大正琴、三味線、三線(サンシン)のルーツにあたる中国三弦(サンシェン)等、中国をはじめ、アジアの膨大な弦楽器や打楽器。
■2階展示室:中南米、ヨーロッパ、アフリカ、キューバの楽器。
舩橋館長が在館時には、楽器の解説や世界楽器収集の旅のエピソードが聞けるかもしれない。また喫茶コーナーもあり、副館長のおいしいコーヒーがいただける。


舩橋館長・副館長
ご夫妻
サリンダ(パキスタン)入館券より転載


1937年(S12)岩倉市生まれの館長・舩橋靖和さんは、中学時代から地唄の尺八を習い、琴や三味線とは親しんできた。56年夏に当時勤めていた肥料会社の仕事先の地、函館市の酒場で初めて津軽三味線の流しの演奏を聴く。その男性的な撥捌きは、とても人間業と思えず鳥肌がたつほどの衝撃を受けた。このことから民謡と津軽三味線の稽古をはじめることとなる。地唄の宗家という古いシステムにしばられず民謡の世界へと移る。63年NTTに勤務しながら、S40年代に尺八や横笛などの邦楽のほとんどの楽器を集め続けた。その間、蝶揚会という会では、名古屋市守山、春日井市高山町、春日井市前並町、岩倉市と教室を持ち、多数のお弟子さんに尺八・津軽三味線を教え、津軽三味線の中部地方の第一人者として広く知られる。

79年、「日中友好江南の翼訪中団」の一員に参加し、中国・西安地方で津軽三味線を通してキルギス族のクムージという楽器の類似性に関心を持つとともに、中国の人々に津軽三味線という日本文化を紹介する必要性を痛感。その後、三味線のルーツを探る旅で、ビルマの竪琴に出会ったり、トルコまでも弦楽器を手に入れるため足を運んだ。

やがて民族楽器の関心は世界にまで拡大し、世界中から収集された楽器倉庫内は膨大な楽器群で埋め尽くされてしまう。退職後、退職金と借金をあてて、舩橋楽器資料館は、1992年(H4)4月にオープンし、一般公開に至った。公的援助もなく自力でこれまで運営されてきた。また楽器のメンテナンス、時には復元も館長自ら行っている。現代に劣ることのない大昔の楽器製作の技術の奥深さを知る。

「民族と紛争」が絶えない現代に、船橋楽器資料館は「民族と音楽」を考えたり、「民族と楽器」を感じたり、楽しむ、発見するという貴重な時間を過ごすことができるだろう。


ときどきインド音楽や舞踊などの館内コンサートも開催されている。

Funabashi Musical Instrument Museum
世界の民族楽器 舩橋楽器資料館
愛知県岩倉市八剱町石橋11
TEL: 0587-37-5100

交通: 名鉄電車犬山線「石仏」駅下車、東へ徒歩約8分。
名神高速道路「小牧インター」から西へ来るまで約10分。
開館時間: AM10:00〜PM5:00
休館日: 月曜日(月曜休日の場合は火曜)
入館料: 大人500円 大学生400円 中高生300円 小学生200円
P: 5台
contents

:: MUSIC
舩橋楽器資料館─個人で日本一の民族楽器コレクション
Sound Bum─世界各地のフィールド・サウンドをリアルタイムで体験!!
民族音楽 耳のよろこび─タイ、バリ、耳の旅は続く…
特集・斉藤哲夫─POPでSWEETなPHILOSOPHY
特集・渡辺勝─結晶化するうた/深化するうた
untitled pages─CD、DVD
noisecapture
related site

Google サイト内を検索する


*ご意見・ご要望などお寄せください。こちら

copyright (c) 2003 very, very hungry. All Rights Reserved.