![]() |
■ Bulgasari(プルガサリ)vol.17/ ■ dislocation live in Seoul
2004.2.28 (sat) pm7:30会場:ソウル・新村 Rush 02-362-6842*佐藤行衛プロデュース 出演: dislocation ディスロケーション(木村富士夫:guitar、柳川芳命:alto saxophone、岡崎豊廣:electronics、清川桂史:performance)+ゲスト:古田一晴:映像、平尾義之:baritone saxophone Joe Foster、Astronoise(チェ・ジュニョン、ホン・チョルギ)、佐藤行衛、Alfred Harth
◎初めて訪れるソウル、その地でライヴも出来、わずか3日間ながらとても有意義な旅だった(1ヶ月前に来韓したヒトもいましたが)。1年強前の名古屋・得三でのライヴ(フィル・ミントン日本ツアー)にて、韓国在住のロック・ミュージシャン(ロックバンド、コプチャンチョンゴル)/インプロヴァイザーである佐藤行衛さんと出会ったことが今回のライヴの実現へと繋がった。佐藤さんの企画する「プルガサリ」には、韓国人や韓国在住のドイツ人、アメリカ人、日本人に加え、日本からも毎回多数さまざまなミュージシャンが参加している。実験的な音楽シーンがなかったソウルにおいて画期的なイヴェントのシリーズとなっているのだ。(「冬のソナタ」ファンのおばちゃんらも夜は、韓国ビールかチルロを飲みながら、RushでBulgasari体験するといいぞ!!) ◎今回はディスロケーション dislocation(このインプロヴィゼーション・バンド歴は長く、古い、もう15年になる。近年は年に数回ライヴをやる程度だけどね)は、バンドのメンバー全員に加え、長年の共演歴をもつ映像作家、古田一晴、映像・音とマルチ・プレーヤーである平尾義之(今回はバリトン・サックスで参加)という6人の特別編成である。バンドのライヴは休んだりするのに、みんな一度ソウルでライヴしてみたい〜というヒトばかりなのであった。おやじ連中での小旅行も初めてだったけどね。パフォーマンス&映像の清川桂史は、この数年はパフォーマンスはやっていなかったが、今回は事前にオブジェ製作をしてのパフォーマンスを敢行! という楽しみもあったし、バンド以外でのセッションも楽しみだった。そのセッションの内容は、企画者の佐藤さんにお任せした。 ![]() ![]() dislocation、佐藤行衛 ◎個人的に「民族音楽と料理」という2つへの関心が、このところマイ・ブームであるので、韓国は興味がつきない。韓国の巫楽であるシナウィやクッにみられる「激しいヴィブラート、複雑なリズム、雑音性の高い音響」や旋律楽器の独奏の散調(サンジョ)は、実に魅力的な音楽だ。(韓国の民族音楽については、こちら) 韓国の辛いというイメージの料理は、今や日本の食卓にしっかりと根付いている。汗をかくのは好きではなくても、辛いのは大好きだ。(先に「ソウル食べ歩記 6人囃子」を書いたので興味のある方は、こちら) ◎04年2月28日「プルガサリ Vol.17」の模様を写真とともに簡単に報告。 会場は、新村(シンチョン)という学生街。通りには若者が闊歩する活気ある街だ。夕方から小雨がぱらつく天気。ふだんはロック喫茶という建物B1FにあるRushというお店だが、小規模ライヴには十分のスペース。オーディエンスは多くはなかったが、熱い歓声がいい。まさに熱い=韓国だ。 ■01:T. Okazaki+Astronoise(Choi Joonyong, Hong Chulki) ![]() 韓国のエレクトロニクス・デュオ、アストロノイズとぼくとのトリオでの演奏。チェ・ジュニョンは、CDプレーヤに自己の音素材のCDやハードディスク・レコーダーを操作の模様。ぽっちゃりおばさん顔のホン・チョルギはコンタクト・マイクとミキサーを操作。ぼくはサンプラーにエフェクトを操作。さまざまなエレクトロニクス音の共演は、楽しい。手おみやげに(?)、「怪奇×××」のテーマ曲やセリフを導入した。韓国にもこうしたエレクトロニクス・サウンドを追求する若者がいることがうれしい。 ■02:Y. Yanagawa+Y. Hirao+J. Foster ![]() 在韓アメリカ人のジョー・フォスター(トランペット)と柳川芳命(アルト)、平尾義之(バリトン)の管楽器トリオ。ジョーは、テーブルにさまざまな機器を用意していたが、不調だったようで、トランペットに専念か。なぜかテーブルの前面にエルヴィス・プレスリーのTシャツがディスプレイされている。謎のキャラ、ジョー。トリオでの演奏は、静寂から立ち上がる荘厳さを感じさせた充実の共演だった。 ■03:Lee Hanjoo
イ・ハンジュ。彼はパフォーマンス色ある演奏を披露。毎回出し物は変わるそうだが、この日は、ハンドメイド・ストロー笛とカズーを交互に演奏。ひょうひょうとした演奏や仕草に会場から笑い声が聞こえる。さわやかなパフォーマンスだった。(ヴィデオ・プロジェクターとスクリーンを貸してもらって、感謝!!)■04:Y. Sato+F. Kimura+K. Kiyokawa ![]() ![]() ![]() 佐藤行衛さんのテルミンやラジオ、テーブル・ギターなどを駆使したアンビエントな雰囲気に、やがてディスロケーションのかぶりものをかぶった木村富士夫と自作のかぶりものの清川桂史が加わる。木村は、ギターを転げ回りながら演奏し始めた。(電源コードは抜いちゃうは、焼酎の瓶は割るは、自分のシールドを引っ張り抜くは、ぼくの機材をテーブルから引きずり落とすは(こらっ!)、佐藤さんが演奏しながら後始末で大変。ほんとご苦労様でした。)清川は、会場内をはいずり回ったり、自作のオブジェを使ったアクションで存在感をアピールした。後半はちゃんとしたギター・デュオ演奏となっていた。 ■05:dislocation with I. Furuta, Y. Hirao ![]() ![]() 引き続き、ディスロケーション(スペシャル・メンバー)に突入。イントロは柳川芳命(アルト)と平尾義之(バリトン)の演奏からスタートした。ハイ・テンションのドライヴがかかったサックスのサウンドがいい。古田一晴の映像は、スクリーンを設置していたので少しフレームは窮屈な感じだったが、2台の中国製ポータブルDVDプレーヤーのソース(8mmアナログ・フィルムから起こしたソース)や盗撮コンパクト・ヴィデオ・カメラの生映像、ローランドのヴィデオ・ミキサーを駆使し、独特の映像を展開した。清川桂史は、袋に全身入りうごめく。体の一部を出したり、オブジェを手にとったり、小杉武久の「アニマ」の清川ヴァージョンともいえるパフォーマンスだ。暴れん坊木村は、ハードでサイケデリックなギターで疾走している。ぼくは自分の気に入ったサウンドがなかなか出ないため、低音パートを選択し、うなってました。ソウルで演っても当然ながらディスロケーションらしいサウンドとヴィジュアルの錯綜したステージだった。 ■06:Alfred Harth+Astronoise 80年代後半のゲッペルス&ハルトやカシーバーでの素晴らしいサックス演奏は忘れられない。そのアルフレッド・ハルトは現在、8年ほど前より韓国を拠点として活動している。ちょうどドイツで個展開催中だったり、日本でも時々来日し活動は活発のよう。このプルガサリにも何度か参加。この日はアストロノイズとの共演だった。ハルト手書きの太極旗(テグッキ)が掲げられていた。よく見ると変で、四隅の八卦、天・地・日・月を表す算木(三本の棒)が、二重でさらに回転している。ハルトはサックスのベルに民族弦楽器(たぶんエクタール)をさかさに突っこみ弓で弾きつつサックスも吹く。極めて微音の演奏。アストロノイズとの微音、トリオでの短い演奏はなかなか良かった。という感じでした。熱気あるオーディエンスの存在が素晴らしく、ぼくらも気持ちよく演奏を終えることができた。それぞれの共演も面白かった。ライヴ後のテント居酒屋での打ち上げも気分良く、みんな上機嫌でした。佐藤行衛さんには本当にお世話になった。またソウルに行く時はよろしくね。その時はウナギの真空パックを手みやげに持っていくからね。 ![]() 古田ちゃびんがいないぞ! |
contents :: 参照サイト 【Bulgasari】 【佐藤行衛】 【Alfred Harth】 【Astronoise】 【dislocation】 【平尾義之】 【柳川芳命】 past events: music main |
||
|
copyright (c) 2004 very, very hungry. All Rights Reserved.
|
||||