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DVD 01: ラスト・ワルツ 特別編
監督:マーティン・スコセッシ
1978年制作
GXBA-17337
00年に、スタートしたザ・バンドのオリジナル・マスターからのディジタル・リマスターCDは衝撃的だった。細部の音が明瞭に骨太な音になり、まるで2Dから3Dになったかのグレードアップしたいぶし銀のような音空間の輝き。当時アナログ・レコードからは聞こえなかった音が聞こえる驚き、全く新作を聴いているかの発見の連続! それらの諸作を数ヶ月聴きまくったのは言うまでない。残るリマスタリング希望は、ボブ・ディランとの66年録音、75年発表の「The Basement Tapes(地下室)」か。できれば5CDで頼む!
ぼくにとって70年代前半、最高のアメリカン・ロック・バンドとは、このザ・バンドの事に他ならない。アメリカン・ルーツ・ミュージックの多様な要素を吸収し、オリジナルなサウンドに体現したザ・バンド。ここでは蛇足となるが、90年代前半は、グレイトフル・デッドが現役のアメリカン・ロック・バンドの最高峰であった。
さて、「The Last Walts」はDVDより先に、4CD BOX(オリジナルは3LP)としてリリース。ここには特筆するような未発表音源があったとは思えなかった。まあDVD特別編集版もあわてて買うこともないか。しかし最近やっと入手した。未公開シーンに加え、監督、スタッフ、ゲストらの音声解説とたっぷり楽しめる。特にロビー・ロバートソンの音声解説は、いくつもの新たな発見がある。
ザ・バンドは、リヴォン・ヘルム除く4人はカナダ生まれ。50年代末から64年まで、ロニー・ホーキンスのバックバンド、ザ・ホークスとしてカナダからアメリカ南部まで極貧ツアーし、腕を磨いた。ロニーから独立し、ボブ・ディランと出会い、ツアーすることとなる。66年、ウッドストックで、ディランとザ・ホークスのセッション(「The Basement Tapes」)が行われ、記念すべきザ・バンド初のアルバム「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」(68年)が誕生した。その後「ザ・バンド」「ステージ・フライト」「カフーッ」と傑作を発表し、ポジティヴでオリジナリティにあふれたザ・バンド流のルーツ・ミュージックを生み続ける。
72年「ロック・オブ・エイジズ」という完璧すぎるライヴ盤でサウンドの完成、集大成をみていたザ・バンド、74にはボブ・ディランとのツアーの「偉大なる復活」、75年の「Northern Lights-Sothern Cross」では、楽曲・アレンジのクオリティーは高い作品だが、洗練さがこれまでとは別のベクトルも感じられた。
76年6月から8月ザ・バンドは全米ツアーの後、コンサート活動の中止を宣言。この「The Last walts」は76年11月25日、サンフランシスコのウィンターランドでのザ・バンドのピリオドである。ロビー・ロバートソンの独善的終焉であることは、映画中のコメントでも明かだろう。マーティン・スコセッシュが監督し、ロック・コンサートとしていい状態で記録された。舞台演出も素晴らしい。ビル・グレアムの尽力も忘れられない。曲間にメンバーの経歴をまじえたコメント、エピソードが織り込まれる。ザ・バンドの歴史を刻んできた名曲群とその最高の演奏、時代を共有してきたミュージシャンらとの共演。映像が進むにつれどんどん引き込まれてしまう。
ザ・バンドのオリジナル曲の演奏の素晴らしさは言うまでもないが、ゲスト陣との共演のなかでも、髪が濃く眼光鋭いニール・ヤングの「helpless」才気あふれるジョニ・ミッチェルの「Coyote」感動的なヴァン・モリソン「Caravan」ポール・バターフィールド「 Mystery Train」そして、ボブ・ディラン「Forever young」が特に印象に残る。他、ドクター・ジョン、ステイプルズ、ロニー・ホーキンス、クラプトン、エミルー・ハリスらも出演。
その後、ロビー・ロバートソンは映画音楽やソロ活動をし、83年にロビー以外のメンバーは活動を再開したが、86年にリチャード・マニュエルが自殺。93年新生ザ・バンドを結成。99年にリック・ダンコも亡くなった。
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contents
:: MUSIC
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01: Talking Heads
02: Sly and The Family Stone
03: Jeb Loy Nichols
04: Neil Young
05: El Negro and Robby
06: Pat Metheny
07: Bruce Cockburn
08: Rickie Lee Jones
DVD
01: The Band/The Last Waltz
02: 33回転
03: James Taylor/Pull Over
04: Joni Mitchell/Woman of Heart and Mind
05: Grateful Dead/Winterland
06: Brian Wilson
07: 僕は天使じゃないよ
08: 渡辺勝 with シルバラード・ユニット
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